別荘の裏の栗林で草刈をしている午後、草刈機の音と刃先の振動に驚いたのか 何かが草むらで動いた。びっくりして少し後へさがってしまった。自分の臆病さがしみじみわかった。大嫌いな山かかしではなさそう。丸くて小さい狸か、ピョンと飛びはねた黒っぽい茶色の小動物、野ウサギの子供だ。草刈機を肩からはずして追いかける。草の深いところにくると、うずくまり動かない。背中をおさえ込んだが、ものすごい力と爪にかかれた感触で離してしまった。小さい体であるが、すごい筋肉と弾力である。動きも親ウサギみたいに早くないが、当方も若くない。ハアハア アゴを出して追いかける。3回ほど体に触れることはできたが、首ねっこをおさえることはできなかった。 以前に子ウサギを2匹つかまえて動物舎の親ウサギの所に放してやったが、面倒をみてもらえず死んでしまった。野ウサギは野に生きるのが幸せ そう思うことでとり逃がした自分自身を納得させることにした。それにしても息があがってしまった。子供といえども野生の動物はすばらしい。特に、自分が見つかってないと思ったとき近づいても、微動だにしない度胸の良さに感心した。
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