脊振日記 目次(Vol.44) 脊振日記メニューへ バックナンバーへ
12月 1日 忙中閑有り
12月 2日 年賀状

12月1日 忙中閑有り

山田風太郎は云う。この地上では無限の虫たちが草葉のかげで死んでゆくが、実は自分だってその虫ケラの一匹と同様なのであると。特別なものと思わない方がいい。この方が素直に安心立命の境に達せられると。氏は4年前に風のごとくこの世を去った。ある人はいう。死を考えることは明日をどう生きるかということに繋がってくると。さもありなん。
 背振の山に居てふと空を見上げれば色んなことが脳裏をかすめる。無限の広がりの中で、時間とは、宇宙とは。今も宇宙は広がり(膨張)続けているとのことである。思考を逆行させれば、宇宙の始まりはビッグバンから始まったというのが定説らしい。
 その先は、その前はどうなっているのか不思議だ。地球、生物、人間はどうして何のために存在しているのか疑問はつきない。やはり何者かに生かされているのだろう。「生命の暗号」という本の中にこんな事があった。人間の体内にある60兆の細胞はその一つ一つが皆生きている。そして、お互い支え合っている。なぜそうなのかといえば、体内に指令情報が存在している。それが遺伝子だといっていた。
 この科学や人知を超えた遺伝子の設計者をサムシング・グレート(偉大なる何者か)と呼んでいると有った。人の死も当然遺伝子の中にセットされているわけである。
 
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12月2日 年賀状

 前からシロ・ロン・ナナ・モモ
 山での朝一番の仕事は動物への餌やりから始まる。別荘への途中鴨舎に立ち寄るが、車の音が近づいただけでガアーガアー騒ぐ。餌をもらえると思っているからに違いない。餌を与えるときそばに来るので捕まえようとすれば、すばやく逃げる。心からは信頼していないらしい。丁度良い鴨との距離間かも知れない。
 別荘に着くとまず犬のロン・シロのフンの処理から始めるが、いつ会っても変わらず満面の喜びを現し尾っぽをいっぱい振って寄ってくる。少々嫌な事があっても全てを忘れさせてくれる何かを持っている。これほど人に忠誠を尽くす動物は他になかろう。人との付き合いも長いと聞くし、先祖はどうもうなオオカミかも知れないが、今では人間社会において欠くことのできないポジションを確保しているワンちゃんである。他にウサギ・鶏にも餌をやるが、ほぼ鴨達と同じ程の距離感がある。
 来年は戌年。雨の日も風の日も寒い日も暑い日も元気を与えてくれるロンとシロにささやかな感謝を込めて、我が家の年賀状は背振のロン、シロの写真を無断で載せてもらうことに決め、さっそく作成した。来年もよろしくお願いします。



 2006年もどうぞよろしく
 お願いします
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2005 初冬
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