脊振日記 目次(Vol.63) 脊振日記メニューへ バックナンバーへ
7月 2日 菜根譚
7月 13日 落下物
7月2日 菜根譚

 野菜の根は、とかく固いものですが、噛みしめているうちに柔らかくなり、味も出てきておいしくなるものです。人生でも困難から逃げることなく、よく噛みしめていくところに、人生の真味がにじみ出てくるものである。
 「捨てはてて」自分の人間性を高めようと願う人は、何はともあれ、世間的な智恵や才覚を忘れるが上にも忘れ、捨てるが上にも捨てて、なくしてしまわなければならない。
自然のままに生きることである。あるいは無心に生きることである。
 明治40年生まれの白寿を迎えた松原泰道著「わたしの菜根譚」に記されてある一部分であるが、読後いまだ余震が続いている。行うは難しであるが、せいぜい粗食に耐え、かつ無心の生活を心がけ、内なるものを少しでも充実させることができたらいいなと自分に問いかけている。
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7月13日 落下物





 スモモはあまり実がつかず、ほんのり色づき始めたと思ったら割れが入ってしまう。また、柔らかくなって落ちてしまう。
 梅はビッシリ実がついたが、収穫時期が遅れたせいかこれまた割れてしまっていた。収穫できたのは小粒のものばかり20%位であった。



 7月3日、鶏舎の中に入ると、ピィピィと鳴き声がする。どの箱にか生まれたばかりのヒヨコがいる。そのうちバタバタボトンと落下した。高さ約1mコンクリートの床にまぎれもなく弱々しいヒヨコが落ちていた。ピィピィ鳴いて、生きている。上の巣箱から心配そうに親鶏が下を見るが、まだ卵を温めている。そのうち決心がついたか、温めていた卵5ヶを見捨てて、下のヒヨコのそばに降りてきた。梅雨の鶏舎内の床は濡れていて環境は最悪。明日まで命がもつかどうか。
 それから10日経った今、足腰の強い立派なヒヨコに成長している。多分もう大丈夫だろう。数日前の激しい雨のとき、親鶏達はそれぞれ物置や小屋に身をかくしたが、母鶏とヒヨコはぬれネズミ状で外にうずくまっていた。ついつい小屋に入れよと声をかけてしまった。
 今まで疑問に思っていたが、ヒヨコは自分の本能で高い巣箱から落下して、試練の巣立ちをしてることを確認できた。



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2007 盛夏
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