脊振日記 目次(Vol.66) 脊振日記メニューへ バックナンバーへ
9月30日 脊振山系(井原山〜雷山)
10月9日 深まりゆく秋
9月30日 脊振山系(井原山〜雷山)



 ショボ降る秋雨のなか、山の会一行8名は、脊振山系の井原山を目指した。北山ダムの北方古場岳山荘に車を止め、雨よけのためザックにカバーをし、足にはスパッツを巻き歩き始めた。視界やや不良、薄暗い杉林のゆるやかな上りを進む。しばらくすると、雨にぬれたミヤコ笹の水滴を両側から浴びつつ、ただ黙々と歩く。汗が出る。休憩すると寒い。
 井原山山頂に9時すぎ到着。山頂は濃霧のうえ風が吹いている。早々に雷山に向け出発。この時気温15℃。
 こんな日になぜ歩くのか。何の楽しみがあるのかと思う。しかし、山は天候の悪い日が多い。そして歩いているときは全神経を歩くことのみに集中させている。汗もかくし、疲労も蓄積してくる。こんなときは日常のわずらわしいことを全て忘れ、無心になっていることに気づく。汗をかけば水がうまい。エネルギーを放出すれば、食べ物がおいしい。
 井原山から尾根伝いに歩く。雷山が近くなって来た頃、大木のおいしげるブナ林に入った。もやがかかっていて歩道には落葉が積もって、靴を伝わって感触が良い。
 11時近くに雷山に到着。風と霧の中、早目の昼食をとり帰路に着いた。
 山系の魅力はいまいち、もやがかかったような状態であったが、ルートは判明した。次は晴れた日に挑戦してみたい。途中ツルリンドウ、ホトトギス、ツリフネソウその他の花に出会えた。また、アケビの実も赤く色づいていた。紅葉にはまだ早いが秋だ。
 この日8名は視界不良の中それぞれの思いを胸に秘め歩いたが、最後に共通した部分は、体力と暇と、金が続くかぎり、山を歩き続けようということであった。多分,
この時が一番生きていることを実感できるのだろう。
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10月9日 深まりゆく秋
 秋雨の中、栗拾いをした。落ちた栗の大部分は動物たちが食い荒らしている。残りものを拾い、また木の下方で今にも落ちんばかりの栗は棒でたたいて落とし、1.5kgの栗の実を集めることができた。
 栗を拾いながら歩いていると、何処からともなくふんわかと気分がさわやかになる香りがただよってきた。雨の中、1本のキンモクセイに黄金色の花が咲いている。柿の木の葉っぱも色づいて落葉を始めた。ムラサキシキブとシロシキブの実が赤白とそれぞれ雨に濡れて光っている。8月から毎週摘んできたブルーベリーの実も無くなってきた。
 別荘は今、秋の真っ最中。まもなく秋風と共に落葉で埋め尽くされてしまうだろう。



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2007  秋
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