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ショボ降る秋雨のなか、山の会一行8名は、脊振山系の井原山を目指した。北山ダムの北方古場岳山荘に車を止め、雨よけのためザックにカバーをし、足にはスパッツを巻き歩き始めた。視界やや不良、薄暗い杉林のゆるやかな上りを進む。しばらくすると、雨にぬれたミヤコ笹の水滴を両側から浴びつつ、ただ黙々と歩く。汗が出る。休憩すると寒い。
井原山山頂に9時すぎ到着。山頂は濃霧のうえ風が吹いている。早々に雷山に向け出発。この時気温15℃。
こんな日になぜ歩くのか。何の楽しみがあるのかと思う。しかし、山は天候の悪い日が多い。そして歩いているときは全神経を歩くことのみに集中させている。汗もかくし、疲労も蓄積してくる。こんなときは日常のわずらわしいことを全て忘れ、無心になっていることに気づく。汗をかけば水がうまい。エネルギーを放出すれば、食べ物がおいしい。
井原山から尾根伝いに歩く。雷山が近くなって来た頃、大木のおいしげるブナ林に入った。もやがかかっていて歩道には落葉が積もって、靴を伝わって感触が良い。
11時近くに雷山に到着。風と霧の中、早目の昼食をとり帰路に着いた。
山系の魅力はいまいち、もやがかかったような状態であったが、ルートは判明した。次は晴れた日に挑戦してみたい。途中ツルリンドウ、ホトトギス、ツリフネソウその他の花に出会えた。また、アケビの実も赤く色づいていた。紅葉にはまだ早いが秋だ。
この日8名は視界不良の中それぞれの思いを胸に秘め歩いたが、最後に共通した部分は、体力と暇と、金が続くかぎり、山を歩き続けようということであった。多分,
この時が一番生きていることを実感できるのだろう。 |
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