脊振日記 目次(Vol.70) 脊振日記メニューへ バックナンバーへ
2月 1日 犬のロン・シロ
2月2日 道 標
2月1日 犬のロン・シロ
 脊振に通い始めて7年目、その前から住んでいたロンとシロ。
シロはロンの子供であると聞けば、相当の年齢である。ドッグイヤーは人の7倍速と言う。10年経ったとしても70歳、人間にすれば先輩にあたる。それにしても本当に親子か疑ってしまう。
色は真っ黒と真っ白・親はデップリ(10.8kg)子はホッソリ(7.5kg)・肝っ玉母さんに臆病娘。 しかし、うまが合い仲良しであることは間違いない!今まで次のような事があった。


・朝一番会ったとき、二人の頭をなで『ハイ終り』と言うと、二人一緒に体をぶっつけあいながら疾走する。
 (嬉しいみたい)
・誰も居ず二人だけの時、上になり下になり、柔咬みし合って運動し、ジャレている。
・怒ると、下を向いてトボトボと離れて行って、遠くからこちらを見て、うらめしそうにしている。
・水道用のホースを持って、ロン・シロと呼んでも近寄って来ない。
 (暑い夏に一度ホースで水をかけたことがある)
・シロがしっこすると、途中でロンがなめている。薬のつもりかそれとも変態か!?
・ニワトリが舎内でケンカを始めると、走って近くに行き、異常に興奮し吠えたてる。     
 ニワトリが舎外に飛んで逃げた時も同じ。
・焼きイモを持って、匂いがしないようビニールに包み、うしろに隠していても、猛スピードやってくる。
 するどい感をしている。
・『おすわり』は従うが『待て』は出来ない。人に抱かれるのは、得意でない。(嫌いではないみたい)

 こんな時「犬と私の10の約束」(川口晴著)を読んだ。スッキリしていて、人生の悲しい現実(母の死等)にもかかわらず、行間にホカホカを感じたし、青春の香りがした。犬を飼うにあたって次のような事を母(犬のソックス)と主人公のあかりが約束をする。

・私を信じてください。それだけで幸せです。
・言うことを聞かないときは理由があります。
・私にたくさん話しかけて下さい。人の言葉は話せないけどわかっています。
・私は10年くらいしか生きれません。だから出来るだけ一緒に居て下さい。
・あなたには、学校もあり友達もいます。でも私にはあなたしかいません。等々

なんとなく少しだけ犬の気持ちがわかってくる。
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2月2日 道 標
 最近、山歩きをしている。道に迷った時、不安になった時、方向と距離を記した道標に出合う。安心し、冷静さを取り戻す。車には、カーナビがついており目標地点まで導いてくれる。しかし、人生の山においては何もない。暗がりで手さぐりしても、あたるものもない。こんな時、先人の残してくれた好きな文に出合う。これを読んでいると、音楽を聴いているように心に響いて安らぎを覚える。

「日暮れ、塗(みち)遠し。吾(わ)が生(しょう)既に蹉蛇(さだ)たり。
諸縁(しょえん)を放下(ほうげ)すべき時なり」

 「四季は、なほ、定まれる序(ついで)あり。死後は序を待たず。死は、前よりも
  来らず、かねて後に迫(せま)れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも
  急ならざるに、覚えずして来(きた)る。沖の干潟(ひがた)遥(はる)かなれども、磯(いそ)より潮(しお)満つるが如し。」


還暦をとっくに過ぎた者にとっては、来るべき時から逃げることなく、その時あるを覚悟し、今を大切に楽しく生きたい。そのため、捨てられるものは、ひとつづつ捨てさり身を軽くし、地位や名誉・金や物に対する執着を薄め足るを知りたい。
 この歳になって、若さを誇示する必要もなく、ありのままの自分の姿・かたちを受け入れ世間体を気にせず、年輪をきざんでいけばいい。
 行うことは難しいが、方向だけは確かなようだ。
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2008 早春
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