.jpg)
.jpg) |
元旦が雪、そしてまた10日からの雪がいまだ溶けず、寒い寒い日が続く16日、こんな雪の降る中、キャンプ場のカマドで一人、薪を燃やしつつ、その炎の中に山田風太郎の世界を見た。
「その人が大人物であるかどうか、その人がトイレに腰かけている姿を想像して判断の一助としている。おかしくも悲しくもなかったら、その人は大人物でも美人でもない。しかし、想像しただけで、滑稽感や違和感があれば間違いなく大人物であり大美人である。」
「私はずいぶん時代錯誤な一つの夢をもっている。それは、虚無僧か何かになって笛を吹きながら、北陸か山陰の田舎を廻りつつ、どこかで野たれ死したいという夢である。」
「いろいろあったが、死んでみりゃあ、何てこった、はじめから居なかったのと、おんなじじゃあないか、みなの衆」
「人間の大半は、生きていることも死ぬことも、まったく無意義な連中なのだ。ただ死なないから生き、死なないわけにはゆかないから死ぬだけだ。」
山田風太郎の作品は、小気味が良い。さりげなく、かつ、グサリと核心をついている。その感性の豊かさは、異彩を放つ,その生き様には、飾りが無く感心してしまう。もう既に鬼籍に入ってしまっているが、いまわの際、なんと言ったか気になる。多分「もうこれでおしまい」と言ってこの世をオサラバしたのではないか。とにかく、面白い謎の人である。 |
|
|
|
|