脊振日記 目次(Vol.55) 脊振日記メニューへ バックナンバーへ
11月 1日 水辺の生物


11月 4日 共棲するムベ
11月1日 水辺の生物

 鴨池の上には空池があった。ここに水を張って2年半。はじめは鴨が湖面に遊びにきていたが、やがて草が生い繁り水面は見えなくなってしまった。
 この草(オバケクレソン?)を全部取り除き、池への流水を止めた。この作業中沢山のサワガニが次から次へと姿を現した。よほど住居として適していたのだろう。

またこの池には1羽のカワセミがやってくる。光る青い羽、するどい嘴、尾羽はないのか短いのかズングリムックリに感じるが、しかし気品がある。
 一度カメラに収めたいが何せ敏捷。先に感知されカメラを取り出す暇もなく飛び去っていく。残り少ない池の水の中を見ると、子魚が動めいている。

カワセミがやってくるのは多分、子魚かサワガニを狙ってのことだろう。いつか勇姿をカメラに収めることを楽しみにしている。
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11月4日 共棲するムベ


 藤棚のある山の公園、入り口に柿の老木がある。この木にムベの蔓(直径約5cm)が巻いている。
 去年12月中旬の大雪で多くの木が倒れた。ここの藤棚も壊れてしまった。柿の老木も無残な姿になったが、幹はしっかり残っている。多分ムベの蔓があちこちの枝にからみつき、被害を最小限にとどめたのだろう。
 去年は思った。柿の老木にパラサイトし、太陽の光を独占する不届きな奴めと。しかし、少し考えが変わってきた。もしかすると柿の老木はムベと話をしながら楽しく共棲し助け合っているのではないか。去年あれだけ傷めつけられたので期待はしてなかったが、それにも負けず丸くて色つや良くすべすべしたムベの実をたくさんつけた。


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2006 秋
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